wbraid とは?アプリ面でのCVに遅延?現時点でのまとめ

wbraidが急遽Google Analyticsなどで確認され話題になっていました。

アプリ面への広告配信の際CV計測に遅れが出ているという話など広告配信する中での影響も確認されたのでまとめました。

※wbraid に関して、 Google側からは公式発表されておりません
そのためネット上で収集した情報と自分が勤めている広告代理店で運用者が運用している中でわかったことを基に執筆しております。
正確ではない可能性がありますので、ご了承ください。

wbraid とは

wbraidとは2021年4月23日頃から Google Analyticsなどで計測されるようになった、 Google広告で付与された新しいパラメーターです。

これまでは Google 広告では主に「gclid」というクリックID( Google広告用のパラメーター)が付与されてきました。

ところが、2021年4月23日頃から急遽 Google Analyticsなどのアクセス解析ツールでgcidに代わってwbraidというパラーメーターの計測が確認されるようになったのです。

この件に関して Googleも公式には言及しておらず、

(自分が確認した範囲では)唯一 、以下のようにGoogleの公式サイトで言及されています。

新しい URL パラメータが機能しているかどうかをテストするにはどうすればよいですか?

Google アプリで、広告をクリックして任意のウェブサイトを開きます。ウェブサイトの URL を調べて、「?wbraid=」というパラメータが含まれているかどうかを確認します。

Google公式ヘルプ

そしてGoogle経由で付与されるパラメーターとして以下での紹介

付加されるパラメータ
URL パススルーを使用すると、ウェブサイトのリンクに次のクエリ パラメータがいくつか付加される場合があります。
・gclid
・dclid
・gclsrc
・_gl
・wbraid

引用元:https://developers.google.com/tag-manager/consent#added_parameters

この内容でのみ言及されているため、wbraidについて、

  • どんな目的で付与され始めたのか
  • 広告主にどのようなメリットがあるのか

などについては誰もわからない状態となっています。

wbraid はどういう場合に付与されるのか

wbraidに関してGoogle公式でまだ何も発表がないため、

  • 自分が勤めている広告代理店で運用者が運用する中で分かったこと
  • ネットで情報発信されている内容

をまとめたものになりますが、

現時点では以下の状況でwbraidが付与されているのがわかっています。

  1. iosデバイスへの Google広告配信
  2. YouTubeアプリや Googleアプリなどのアプリ面への広告配信(配信面から推測するにファインド広告やYouTube広告での配信)
  3. スマートディスプレイキャンペーンでの配信

上記状況から、

  • アップルのIDFA問題の影響で Googleが導入したのではないか
  • 1st cookieが付与された際にwbraidも付与されるのではないか

推測されます。

wbraid の付与によるデメリット

現状、wbraidの付与によって確認されているデメリットは以下です。

  1.  Google広告で配信したアプリ面でのCVの管理画面への反映が遅れている。(72時間程度)
  2. オフラインコンバージョンへのインポートができない

1.   Google広告で配信したアプリ面でのCVの管理画面への反映が遅れている。(72時間程度)

コンバージョン計測ができなくなったわけではないのですが、

管理画面から推測するに、72時間程度、管理画面へのCV反映が遅れているようです。

これによる広告運用上のデメリットは、

コンバージョン目的(ROAS最適も含む)で機械学習を設定して配信していた場合、

一時的にIOSのCVが落ちてしまうため、

機械学習の入札がCV獲得に向けて強まってしまう可能性があります。

(要は、一時的に配信が上振れする可能性がある。)

ファインド広告やスマートディスプレイでの配信は機械学習による配信のみなので、

コンバージョン目的で配信していた場合は特に影響が考えられるので注意が必要です。

(これらキャンペーンは検索などよりも上振れしやすい媒体なのでなおさら。)

2. オフラインコンバージョンへのインポートができない

オフラインコンバージョンが発生するクライアントで、

オフラインコンバージョントラッキングを実施されている方はこちらのデメリットの方が影響は大きいかもしれません。

現時点では、wbraidはオフラインコンバージョンに対応していないようです。

オフラインコンバージョンはクリックID(gcid)を用いて、オフラインコンバージョンを検索語句や広告文、その他データと Google広告の管理画面内で紐付けて、

オフラインコンバージョンしたユーザーに広告配信の最適化をしていきます。

wbraidはgcidに代わって付与されるようになっているためこの紐付けができないんですね。

これによる広告配信の最適化へのマイナス影響が最も大きいと思います。

※オフラインコンバージョンの仕組みを知りたい方は以下をご参考ください。

◆ Google公式

オフライン コンバージョンのインポートについて - Google 広告 ヘルプ
の ページは、 アイコン

◆わかりやすい解説記事

Google 広告のオフラインコンバージョントラッキングの概要と使い方|アナグラム株式会社
ユーザーのオフライン行動が収益に結びつくビジネスは多くあります。例えば不動産賃ビジネスのウェブ広告を用いたプロモーションを考えてみましょう。『広告配信→クリック→来店予約→実店舗に来店→説明・内見→成…

まとめ

wbraidに関してまとめ記事がなかったので、

私見も含めながらWEBで発信されている内容をまとめてみました。

こう考えると、気軽に情報発信されて、その内容を探すことのできるインターネットというのはすごいものです。

とはいえ、Googleさん、公式発表待ってます!

タイトルとURLをコピーしました