こんにちわ。
Medakaです。
本日読んだ書籍はこちら。
北野唯我著「内定者への手紙〜仕事が遅い人と呼ばれないための10のチェックリスト〜」
株式会社onecareerで取締役を務める著者、北野唯我氏が21卒内定者に向けて執筆した。
新卒サービスで急成長している企業の取締役が新卒に向けて書いた内容だけに、非常に学びのある内容だったのでここでまとめたい。
新卒3年目の私自身、仕事をする上で今後活かせる考え方や内容が多くあったので、
これから入社する内定者や新卒1年目だけではなく、
仕事に慣れ始めた働く読者のみなさんの参考になればと思う。
仕事を速めるための10のチェックリスト
Ⅰ. いい会社に入る、ではなく、いい会社をともに作りたいか?を常に問うことができている
Ⅱ. タイミングの法則:3つの「すぐ」を使いこなせている
Ⅲ. 目標の法則:自分で「目標を立てること」ができており、それが習慣になっている
Ⅳ. 分解の法則:物事を「分解」して、分析する癖がついている
Ⅴ. 計測の法則:業務の要素を分解した上で定量的・定期的に「記録」できている
Ⅵ. 経営と実行分離の法則:自分の中で経営者と実行者の時間をわけて使えている
Ⅶ. 「Yes,but」構文を十分に使いこなし、周りからスタンスでの評価を獲得している
Ⅷ. 「HelpNeeded構文」を上手に使い、周りのサポートを獲得できている
Ⅸ. 先輩に相談する際に「3つの事前準備」を徹底できている
Ⅹ. 上の9つのリストを定期的に見直し、自分の成長を定期的に振り返られている
第0章:どうすれば、入社一年目から「仕事ができる人」に最短でなれるか?
「いい会社に入りたいのか?いい会社を作っていきたいのか?」を常に問い続ける
先人たちが作ってきたいい会社の波、それに乗っていい思いをしたい「いい会社に入りたい人」
良い時も悪い時も共に「いい会社を作っていきたい人」
雇用主である経営者は、どちらと共に働きたいだろうか。
ただ、「いい会社を作っていきたい」と思ったときに気をつけないといけないことがある。
それは”経営者の背中を追う”のではなく、”経営者が見ている視線の先を共に見る”ことだ。
もちろん経営者は自分の背中を信じて追ってきてくれる人とも共に働きたいだろう。
しかし、さらに頼りになる人は、自分が見ている視線と共に働いてくれる人ではないだろうか。
人が連続的に成長していくために必要な3要素
人が連続的に成長していき、一生戦える武器を身につけるには
①理論(セオリー)
②技術(ハウツー)
③心構え(スタンス)
この3つを順番に学んでいくことが必要。
第1章:「仕事が遅い人」と呼ばれないための、27歳スピード決定説
若い頃は、量でも質でもなく、”スピード”を追い求めるべき
若い頃という表現だと漠然としているので、あえて定義するなら、
”社会人5年目”までだろう。
世の中、質と量のどちらかで語られることが多いが、
こと仕事においてなぜ、”スピード”なのか。
それは、
「スピードは、質にも量にも転換させられるから」
質と量は会社によって、どちらを求めるかバラバラなのが実態。
そして、
質:会社によって、対象や基準もバラバラ。
量:量をやるためには、結局スピードが必要になる。
スピード:“時間”に紐づいていて、“時間”は全ての人間にとって共通だから
スピードの基準は、職業人生の最初の方で作られる。
その基準を後から矯正するのはなかなか負荷がかかる。
だから、27歳(社会人5年目)までに決まると考えた方が良いと思われる。
「仕事がはやい」=タイミングとタイムがはやい
基本的にビジネスの世界では、
「タイミングを制する者がスピードを制す」
スピードが速いとは、”タイミングが早い”ことを示すことが多いのだ。
タイミングとは、その名の通り、「いつやるのか」という視点。
一方で、タイムとは、「どれだけ時間(期間)が、かかったか」という視点だ。
「仕事(のスピード)が速い」を指す時、一般的には、
”どれだけ時間(期間)がかかったか”(タイム)を意味することが多いと思う。
なぜ、”タイム”より”タイミング”が重要なのか。
それは、
“タイム”の問題は、自分だけの問題だが、
“タイミング”の問題は、他者が関わる問題
だからだ。
仕事は基本的に、多くの人たちと分業で進めることが多い。
仕事を始める”タイミング”が遅いと、その後の人たちに迷惑がかかる。
(仕事を完了するに要する”タイム”が長いことは本人の経験などに左右され他者もある程度想定でき仕方ないものだが、
”タイミング”だけは本人の考え方の問題でありコントロールできるものである。)
タイミングの法則:「3つのすぐ」を使いこなせているか?
では、タイミングを速めるためには、何を改善すればいいのか。
それは、以下3点である。
①すぐ”やる”
②すぐ”出す”
③すぐ”答える”
「すぐやる」とは?
依頼された日のうちに、0.01%でもいいので早くその作業に取り掛かること
「すぐ出す」とは?
締め切り期限より早くに提出すること
「すぐ答える」とは?
その場において、暫定回答をすぐ答えること。その上で正式回答は、1週間以内など期限を区切って答える(あるいは、暫定回答すらその場で答えられない場合は、暫定回答を返せる日時を決め、約束すること)
上司・経営者が、若い方に何かをお願いする時、
まず期待しているのは、
高難度な業務ではなく、この「タイミングの精度」にある。
どんな時でも、ビジネスは「信頼」がとても重要なものだ。
では、信頼が”まだ”ない状態の若い人・無名の人がどうやって信頼を獲得していくか?
それは極めてシンプルな話で、「タイミングの法則」を使いこなしまくることだ。
なるだけ早いタイミングで仕事に手をつけ、期限の前に仕事を終わらせること。
即答すること。
それを繰り返すことで、信頼を獲得していくこと。
それだけを繰り返せば、勝手に「あなたにしかできない仕事」を作るチャンスが必ずくる。これが「タイミングの法則」だ。
そもそも、社長・上長・上司・重要なクライアントから、何か仕事を頼まれたときに、間髪入れずに「いいですね」「やります」と答えられることは、本当に多くのものを引き寄せてくれるとても冴えた方法だ。
ありとあらゆるもののスピードを上げる、「目標・分解・計測の法則」
タイミングを早める3つのコツ。
それらをそれぞれ早めるために必要な法則。
それは以下3つだ。
①目標
②分解
③計測
「目標の法則」とは?
正確にこれを言い表すと、
「目標の法則を持って仕事にとりかかること」
だ。
単純に言えば、自分で自分の目標を立てる訓練をしよう、ということである。
仕事をする上で、常について回るのが、”目標”である。
仕事を速める時、多くの人は速めるための何かしらの勉強をしようとする。
しかし、どれくらい速める必要があるのか、まずは”目標”の設定が必要だ。
忘れがちな人が多いが、
先に目標があって、その目標に向かって努力するのがプロセスで、そのプロセスを通じて、知恵や技術が結果的に身につく。
「分解の法則」とは?
仕事が遅いと言われる人は、ほぼ100%、分解して考えられていない。
その仕事を完了するまでに、どのようなフローがあるのか。
早く完了する上で、何がボトルネックとなりえるのか。
漠然と考えてもわからないが、
何事も分けて考えれば早くなる。
だから、”分解”が重要なのだ。
「計測の法則」とは?
改善するためには、今の自分の現在地をする必要がある。
“記憶”と“記録”を交互に繰り返せば、スピードが上がる突破口、差分、ボトルネックが見つかる。
たとえば、メール一本返信するにしても、
仕事が早い人と遅い人では、雲泥の差が出る。
そして、仕事の遅い人は、99%の確率で「何にどれぐらい時間がかかっているのか?」を把握していない。
「なんとなく」ではなく、「構造的に」「ロジカルに」理解することができる。
当然、毎回測る必要はない。
ただ、まず1回計測してみるべきだ。
そうすれば、どこにどれだけ時間がかかっているのか客観的に把握することができる。
そうすれば、仕事は、計測するだけで、ほぼ確実にスピードが上がる。
新人の時は特に、めんどうくさくても、自分のタスクを分解し、計測してみてほしい。
これを半年に一度でいいのでやってみてほしい。
それだけでほぼ100%、他の同年代・同期よりも仕事のスピードが上がってくる。
なぜなら、他の人はやらないからだ。
そもそも、「仕事の本質」というのは、
他の人がやらないけれど、価値のあることに、先んじて投資することだ。
それがもっとも効率のいい戦い方なのだ。
「経営と実行分離の原則」
仕事を早める上で、とにかく大切なのは
”自分を素早く集中ゾーンに持っていく”=”1つのタスクに集中して完了する”
ことだ。
1つのタスクを完了させる仕事のスピード(タイム)とは、
「集中力」✖️「処理能力」
で分解される。
処理能力は、
パターン認識などで左右され経験によって決まりやすい。
そのため、1つのタスクを完了させる仕事のスピード(タイム)は、
”集中力”を如何に高めるかが重要になる。
では、如何に集中を高めるのか。
それが、
”経営と実行の分離”
だ。
経営者:仕事を整理すること
実行者:整理された仕事を実行すること
つまり、
何をするべき仕事なのか考える(整理する)人(=経営者)
と
何をするべきか明確になったタスクを完遂する人(=実行者)
を分けることで、
迷わずに仕事をできるようにすることで集中力を高めるのだ。
ここで、「整理すること」とはなんだろうか?
それは
「実行する人が、やりやすいように仕事を分解し、タグ付けしてあげること」
だ。
タグ付けとは、
①いつやるのか?
②どのように取り組まないといけない作業なのか?
の目安をざっくり示すことである。
スピードは、朝決まり、翌日の成功は前夜に決まっている
朝の時間は、何に時間を使うべきか計算できる数少ない自由のきく時間である。
だから、
あらかじめ前日の夜に決めた「重要だが緊急ではない仕事」をやる時間として
朝はまず抑えておくべきなのだ。
そうすることで、
朝の時間⇨重要だが緊急ではない仕事を優先し対応する。長期的なスピードが決まる
昼以降の時間→重要ではないが緊急の仕事を優先し対応する。短期的なスピードが決まる
と、それぞれの時間の特性に合わせた仕事をすることができる。
だからこそ、
翌日の仕事の成功は、前夜に決まっている。
経営者の時間は、
「何をするのか?」と「何をすべきではないか?」を整理し、タグ付けをする時間だ。
一方で、実行者の時間は、
整理された仕事をひたすらに集中してこなす時間だ。
夜は「明日の経営者」であり、朝は「今日の実行者」でいるようにしよう。
夜に「明日やるべきこと」「やらないこと」を全て紙に書き出し、タグ付けし、一日を終える。
そして、翌日の朝から、昨日の自分から受けた指示をひたすらこなしていく。
昼から夕方までは、会議や確認作業、外部の人との打ち合わせに時間を使う。
その日が成功した状態とは、
「その日の夜に、明日すべきことが明確である状態」
なのだ。
30歳までに「Yes,but」構文も徹底的に使おう
「Yes,but構文」とは、
まず、「やります!」といいつつ、その後に条件をつける、ということだ。
つまり、「とりあえず、Yes」と言ってみて、そのあとすかさず「条件をつける」というスタンスを持つことだ。
仕事のスピードを速めるために、タイミングを制することが大事だが、
本当にできるのか不安だろう。期待に答えようとして裏切ることにならないか普段だろうと思う。
そういう時に、この「Yes,but構文」を使いたい。
併せて、本当に実行できるか不安な時に使いたいのが、
「Yes,but」の次に「Help Needed」をつける、という構文だ。
Help Needed(needhelp/Helpneed)というのは、
外資系企業などで使われる言葉で、
要は「ここを助けてほしい!」と先に宣言してしまうことだ。
言い換えれば「あなたが必要なサポート(手助け)を明確にする」という文脈で使われる言葉だ。
これが「Help Needed構文」だが、この際、重要なのは「その場で」約束を取り付けることだ。
上司やクライアントの期待に応え、次の機会を得るために
「やりたい!」とすぐ意思表明をした上で、
大事故にならないように助けを求めつつ、条件交渉をしていく。
ビジネスマンとして仕事をしていく上で、是非とも習慣化していきたいものだ。
ヘルプはうまく出せると超強い。「Help Needed構文」の使い方
ただ、「Help Needed」は多用したり使うタイミングを誤ると、
それはそれでネガティブな信頼につながる。
だからこそ、以下3点を意識して用いたい。
①HelpNeeded構文を使う時に限らず、人に話しかける時は相手の都合のいいタイミングをあらかじめ把握しておいてから、いいタイミングで話しかける
人によって都合の良いタイミングは本当に違うので、気をつけたい。
まだ働いたことのない人などに用いる時は、事前に先輩とかにいつ話しかけた方が良いか聞いておくと良い。
②何かの話をする際は最低限メモにまとめてから話す
ありがちなのが、いざ質問する時に、「何がわからないのか」「何を質問したいのか」がわからなくなっていることだ。
それを防ぐために、質問内容は事前にメモでもして、内容を整理するのがベストだ。
③人に話をする時は、目的とゴールを明確にしてから話す
話しかけられた相手がなんの話なのか正確に把握できるように、
目的とゴールを明確に伝えてあげると良い。
Ⅰ. いい会社に入る、ではなく、いい会社をともに作りたいか?を常に問うことができている
Ⅱ. タイミングの法則:3つの「すぐ」を使いこなせている
Ⅲ. 目標の法則:自分で「目標を立てること」ができており、それが習慣になっている
Ⅳ. 分解の法則:物事を「分解」して、分析する癖がついている
Ⅴ. 計測の法則:業務の要素を分解した上で定量的・定期的に「記録」できている
Ⅵ. 経営と実行分離の法則:自分の中で経営者と実行者の時間をわけて使えている
Ⅶ. 「Yes,but」構文を十分に使いこなし、周りからスタンスでの評価を獲得している
Ⅷ. 「HelpNeeded構文」を上手に使い、周りのサポートを獲得できている
Ⅸ. 先輩に相談する際に「3つの事前準備」を徹底できている
Ⅹ. 上の9つのリストを定期的に見直し、自分の成長を定期的に振り返られている
まとめ
いかがでしたでしょうか。
コロナでリモートワークが浸透してきた今の世の中で、1人でも多くの人が成果を出せて楽しく仕事ができることを祈ってます!